カニエ・ウエスト新曲"FACTS"を発表
<2016年1月2日 追記アリ・修正アリ>
こんにちわ。
元旦。目が覚めたらカニエ・ウエストが新曲"FACTS"を発表していました。
びっくりして色々ツイートをしていたのですが、すでにこんなに書くネタがあるならブログにまとめておこう…と思って、こうしてしたためている次第です。
まず、カニエと元日といえば、2015年の元日にも新曲"Only One"をサプライズ・リリースしていたカニエ。
あのポール・マッカートニーとコラボしたことはもちろん、愛娘であるノース・ウエストちゃんをフィーチャーした歌詞とMVも話題になりました(MV監督はスパイク・ジョーンズ)。
そして、そんなカニエが2016年1月1日に発表した新曲"FACTS"。
何ということでしょう!トラックもフロウも、ドレイク&フューチャーの"Jumpman"にそっくりです!
本家"Jumpman"では「Jumpman, Jumpman,Jumpman…」とヴァースの冒頭で繰り返していますが、カニエは「Yeezy,Yeezy,Yeezy」と。
ここで説明しておきますが、Jumpmanとはバスケ選手、マイケル・ジョーダンのこと。そして、ドレイクはNIKEのジョーダン・モデル(ぞくに言う、Air Jordanですね)とパートナーシップ契約を結んでいるんですね。一方、Yeezyはカニエが立ち上げたスニーカーならびにアパレル・ラインの名前です(もともとはカニエ自身のニックネームだったんだけど)。これもまた逸話があって、もともと初代Yeezy(読み:イージー)はNIKE傘下のプロジェクトとして発売されていたんですね。NIKE Air Yeezyシリーズを必死こいてゲットしていたヘッズの皆さん、少なくないと思います。そして、カニエはあのルイ・ヴィトンなどともコラボ・スニーカーを発売しておりますが、ここでは割愛。NIKE Air Yeezyシリーズは数モデル出てますし、都度かなり話題にもなり、カニエとNIKEはいわば蜜月関係にあるように見えたんですね。
ところが、2013年、カニエはNIKEとの契約を破棄し、adidasと契約を結ぶと発表しました。理由は単純で、結局カネの問題だそうです。
だので、この"FACTS"でもNIKEへのディスが満載。
「ドレイクやドン・C(カニエのマネージャーであり、おしゃれアドバイザーでもある)がいないと何の価値もない」
「俺が自分のアイデアを話すと、"アグレッシヴすぎ”と否定する」
「俺は数年間もトレンドセッターだけど、お前らの話題が続くのはせいぜい2、3日だろ」
「あいつらはまるで従業員を奴隷のように扱うのさ」
「レブロンには逃げられないように10億円の契約金を払うくせに」
などなど。
フックの歌詞も
「YeezyはJumpmanを飛び越したぜ!(Yeezy just jumped over Jumpman)」
と強気。
※このラインは2012年に発表した『Cruel Summer』内の"New God Flow"にてすでにお披露目済み
ですので、Air Jordanのロゴに似せたようにも見えるジャケットのポーズといいトラック選び(ちなみにプロデューサーは"Jumpman"とおなじメトロ・ブーミン。そして、サウスサイドのタッグによるもの)といい、今回の"FACTS"はカニエの純正新曲とはちょっと言い難いかな〜というのが私個人の見解です。
ちなみに、私の大好きな娘ちゃん、ノース(ニックネームはノリちゃん)に関するラインも。
「10 thousand dollar fur for Nori, I just copped it
Your baby daddy won't even take your daughter shoppin'」
(10,000ドルのファーコートをノリに買ってやったばっかり。
お前の子供の父親は、娘を買い物にすら連れて行く余裕すら無えだろ)
ノリのファーコートといえば、この曲を思い出します。
Travis Scott Ft. Future & 2 Chainz - 3500 (For The Coat )(CDQ) - YouTube
これはもともと、カニエの奥方であるキム・カーダシアンがノリちゃんに3500ドルのファーコートを買ったというエピソードがきっかけで作られた楽曲だそう。
余談ですが、"FACTS"にもバスケ選手の名前が2名出ていて、誰かっつうとジェイムス・ハーデン、そしてスワッギー・Pことニック・ヤング(イギー・アゼリアの彼氏。まだ付き合ってるよね?)。2名とも、adidasと契約を結んでいるバスケ選手です。もっと余談だけど、ジェイムス・ハーデンはキム奥方の妹である、クロエ・カーダシアンの彼氏。もっと余談だけど、クロエの元彼は、先日、クラックのやりすぎで生死の境をさまよった元レイカーズの選手、ラマー・オドムです。
※私、当初ニック・ヤングのGFをアゼリア・バンクスと書いてしまっておりました…。失礼しました!ずーみんさん、ご指摘ありがとうございます。よりによって犬猿の仲の二人を間違えてしまった…。
という感じで、カニエ・ウエスト"FACTS"をブレイクダウンしてみました。
これからドレイクがどう出るのかが楽しみです。
もしくはNIKEから提訴されちゃうのか…。
ここに、"FACTS"に関して私が呟いたツイートをいくつか貼っておきます。
カニエの新曲はNIKEと契約しているドレイクの"Jumpman"を使って、俺はadidasと組んで成功した=俺はジャンプマン(マイケル・ジョーダン)を越えたと自慢してるだけの曲(ある意味アンサーソング)だから『SWISH』と結びつけるのはちょっと違うかなと思う><
— shiho watanabe (@shihoe) 2016, 1月 1
カニエのお年玉ソングはNIKEへの痛烈ディス&Kimoji APPが分速100万ドル売上&同郷のDJ Timbuck2追悼、などなど。ビル・コズビーのネタも織り込んでるから本当に録ったばっかりなのかな。元ネタはJumpman。 https://t.co/ldn2kdV8es
— shiho watanabe (@shihoe) 2016, 1月 1
NIKEはDon Cがいなけりゃ何も出来ねえ、アディダスみたいにファンにタダでスニーカーをばら撒くことも出来ねえ、従業員を奴隷のように扱いやがるし、レブロンに10億円払ってしがみついてる、アディダスはYeezy Seasonに必要な100万ドルを払ってくれた、と。 #Facts
— shiho watanabe (@shihoe) 2016, 1月 1
【問】"Jumpman"でのドレイク&フューチャー、そして"Facts"のカニエ・ウエスト、三者のヴァースに唯一共通して出てくる人気者の名前は? 【答】DJマスタード
— shiho watanabe (@shihoe) 2016, 1月 1
"FACTS"の歌詞全文はこちらでご参照ください。
また面白いネタが見つかったら何かしたためますね。
では!